本と映画と西荻と

本と映画と世界の歴史と  相棒オリンパスと西荻窪で

好きな映画の話~発達障害を持つ人たち~

今回紹介する映画の登場人物たちは多くの人が持ちえない魅力を持っている。

 

私自身、発達障害を持った小学生の子供たちと2年近く共に過ごしてきた。

その時間の中でどれほどの驚きと尊敬を抱いてきたことか。

 

彼らは特別支援学級に通う子供たち

「そう考えるか!」と私自身も想定しなかった授業での答え、たまに爆発してしまうこともあるけど、友達や年下の子を思いやる優しい心、そして興味のあることに関してのずば抜けた集中力

 

私は彼らの力を大きな”魅力”だと思います。

以下の映画はそれを強く実感させてくれるのではないでしょうか

 

I am Sam

二人はこんなに幸せなのに、どうして一緒に暮らせないの?

知的障害のために7歳の知能しか持たない父親サムは、スターバックスで働きながら一人で愛娘ルーシーを育てていた。母親はルーシーを生むとすぐに姿を消してしまったが、二人は理解ある人々に囲まれ幸せに暮らしている。しかし、ルーシーが7歳になる頃にはその知能は父親を超えようとしていた。そんなある日、サムは家庭訪問に来たソーシャルワーカーによって養育能力なしと判断され、ルーシーを奪われてしまう。どうしてもルーシーを取り戻したいサムは、敏腕で知られる女性弁護士リタのもとを訪ねるが、サムにリタを雇うお金などあるわけもなくあっさり断られてしまう……。

 

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 この映画を知っている方は多いでしょう。最初にサムがスタバで砂糖の入っている場所やビンの向きを細かく整えるシーンがあります。

これ、本当にこうなんです。”こだわり”というのが人一倍強く、それが自分の納得できる形になるまで落ち着かないのです。

基本的に、感動するといわれる映画を見ても泣けない私ですが、この映画を見たときは目に涙がたまりました。

「Lucy in the sky with diamonds」をはじめとするビートルズのナンバーに乗せてテンポの良い一作。ダコタ・ファニングのキュートさにも注目!

 

ギルバート・グレイプ

マイライフ・アズ・ア・ドッグ」のL・ハルストレム監督による青春映画。アイオワ州エンドーラ。生まれてから24年、この退屈な町を出たことがない青年ギルバートは、知的障害を持つ弟アーニー、過食症を病む250kgの母親、2人の姉妹の面倒を見ている。毎日を生きるだけで精一杯のギルバートの前に、ある日トレーラー・ハウスで祖母と旅を続ける少女ベッキーが現れる。ベッキーの出現によりギルバートの疲弊した心にも少しずつ変化が起こっていく……。

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アーニーは言った。「僕らはどこへ?」と。

僕は言った。「どこへでも、どこへでも」

 若かりし頃のディカプリオが知的障害を持つアーニーを好演しています。

きっとこのアーニーは知的発達の遅れが少々重いように思われます。

しかしこの映画の主人公はジョニー・デップが扮するギルバート。

彼は父親のいない家庭で父親代わりとして一家を支えてきました。弟アーニーを思う気持ちは人一倍。アーニーのする様々ないたずら(本人はたぶん真剣そのもの)なんかも見ているだけで大変だなと思うのだから、ギルバートの愛は偉大。

 

レインマン

 自由奔放な青年が重度の自閉症の兄と出会って心を開き、忘れていた愛情を取り戻して行く過程を描いた心暖まる感動のロード・ムービー。高級外車のディーラーをしているチャーリーの元に自分を勘当した父の訃報が届く。遺産目当てに故郷に戻った彼だったが遺産の300万ドルは見た事もない自閉症の兄、レイモンドの手に渡る事を聞かされる。なんとか金を物にしようとチャーリーは施設にいるレイモンドを誘拐まがいに連れ出し、ロスに戻ろうとするのだったが……。

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My main man Charlie. 

 その存在すら知らされてなかった知的障害を抱える兄レイモンド(ダスティン・ホフマン)と、初めて出会ったチャーリー(トム・クルーズ)は遺産目当てに兄に誘拐まがいのことをするのですが…

兄レイモンドは不安になると、とあるフレーズを繰り返します。

また、極端に体に触れられるのを嫌います。

これについても私は経験しました。

怒られると「僕はダメだ」と繰り返し、頭をたたくなどの自傷行為をする子、肩にポンと手を置いただけで「やめて!」と振り払う子。(ショックでした)

またラストシーンでも「らしさ」がにじみ出ているのですがそこは見てからのお楽しみ。

ダスティン・ホフマンがこの映画のために、モデルとなった人物と一年近く一緒に過ごしてきたのだとか。

 

人生、ここにあり!

バザーリア法の制定により、精神病院が廃止されたイタリアで起こった実話を映画化したヒューマンコメディー。本国イタリアでは動員数40万人超、54週ロングランの大ヒットを記録し、イタリア・ゴールデングローブ賞を受賞。1983年、ミラノ。正義感が強いが異端児扱いされる労働組合員のネッロ(クラウディオ・ビジオ)は、自著がきっかけで別の生活協同組合に異動させられてしまう。そこに集まっていたのは、法律の改定で廃止した精神病院を出され、行き場のない元患者たちだった。ネッロはしっかりと稼げるような仕事を彼らにさせようと思い立つが……。 

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誰でもそれぞれ何かを持ってるはずだ 

 精神疾患を抱える患者の協同組合を作ろうとするネッロと、その組合員たちの実話に基づく話。

ネッロの患者に対する接し方は私が特別支援学級で経験してきたことと通じるものがありました。彼らの”特性”を長所とし、厄介者として扱うのではなく

”じゃあこんなことができる”

と本人に気づかせていくのです。

ネッロと患者たちの関わりがユーモラスで暖かくなる一方、「これが実話!?」と驚きを隠せませんでした。

これまで見た中でも最高の映画の一つとなっています。

 

 

いかがでしたでしょうか。

今回の映画はぜひ見てもらいたい映画として強くお勧めします。(いつもですが)

これらの映画に共通して言えることは、みな彼らから何かを学んでいるのです。

私たちはスピードの増していく現代社会で大切なものを忘れてしまいがちです。

自分のペースを保つことを最も重要なことの一つとする彼らには、私たちが見えていないものが見えているのでしょうね。